2016年02月25日
外壁のコケ 苔 に思う 新築 茨城 栃木
最近、寒いとびっくりすることがある。
新築されたばかりの家の北側の壁に
カビやコケ
が発生しているのを発見するから。
しかも一軒や二軒じゃない。
ホントもうたくさん。(二つの意味で)
原因は断熱と壁装材の選び方(家の向きとの説もある。それでも解決できるが、こちらのほうがカビ・コケだけの問題でなく重要)
先日朝方近所に新築したばかりのタイル外装の家の裏を通りかかると
北面がびしょびしょに濡れている。
まあそうなるよね、と思いつつ、わかっていてもびっくりする。
これでは耐久性の高いタイル外装でもそのうちコケてくるかも。
そうすると高圧洗浄機で苔を落としたり、内側は引掛けタイル方式だろうから
内側は窯業サイディングなので、そこに水分がたまれば劣化が早まる。
タイルはメンテナンスフリーと宣伝しているけれど、その下地がメンテフリーではないことは知っておきたい。
それは屋根にも言える。
瓦は長持ちすることが知られている。
しかし、やはり25年から30年でその下地の防水シート(アスファルトルーフィング等)
が劣化し、防水性が極端に落ちる。瓦自体には防水性はほぼないからだ。(一つ一つの瓦の間には隙間が空いているので水は侵入する。)
その時、対策として、一度瓦を下して、防水シートを剥がし、屋根の下地(野地板、屋根垂木等)の不具合を補修。
そしてもう一度アスファルトルーフィングを張り直して、
そのあと瓦桟という瓦を引掛ける木材を打ち付け
そこに瓦を載せなおす。
という工程となる。
コスト的には新築時のコスト並みに高いし、瓦自体が重いので耐震面で不利だ。
瓦を選ぶ理由は意匠性、またステータスだ。
と言い切ると乱暴だろうか。
でも屋根が重いということは雨の音はかなり防げる
これが板金屋根だとうるさい。
とむかしはいわれていた。しかし、
しっかりセルロースファイバーで断熱すると屋根の雨音はほぼ聞こえない。
弊社のお客様は7割板金屋根ですが、うるさいというクレームはない。
むしろ、雨が降ってるのに防音性が良すぎて聞こえないから洗濯物がぬれちゃった!
というクレームをいただくほどだ。
板金屋根の場合は現在はガルバリウム鋼板の屋根が一般的なので、
鉄板にめっきのみという状態でも25年は耐える。
そこに塗装がかかっているのだから推して知るべし。
では寿命が来た時の費用は?
実は上にカバー工法で載せるだけでほぼ終了する。板金自体が防水性があるうえに。屋根の上に防水紙をさらに引き直すのだ。
いまだ雨漏りが始まっていない段階なら4重の防水が期待できる。
もともと重量が軽いので、耐震面も有利。
その結果板金屋根の良さを引出し、難点を解決している弊社建築では
非常に受けがいい。
選ぶのは自分だけれど、いいといわれているものについても、もう一度調べてみると
新しい発見があります。
みなさま、いい家を建ててください。
※今日は文体をかえてみました。
ではまた。