2012年07月16日
いじめについて
いじめ問題が大きくクローズアップされている。
いじめたとされる生徒たちの実名が著名人によってさられたり
その生徒たちが転校したと、そのPTA会長が実名で動画サイトに投稿されたり
さまざま起こっている。
義憤に駆られる気持ちもわからないではないが
私刑は絶対にしてはいけない。
敵討ちと、私刑をなくす目的で法治されているはずだからだ。
ともあれ、ずっと考えていることもある。
やっぱり逃げる場所が必要なんだということ。
そして逃げてもいいという風潮も。
よく「強くなればいじめられない」とか
「強い心を育てることが大事だ」
という意見を聞く、ごもっとも、だが
弱肉強食の野生の世の中で生きていけと
いじめられっこに言うつもりなのか。
むり。優しい子供は相手を傷つけられない。
いい子なのだ。子供の頃から親に優しくなれと育てられたのだ。
そんな真逆のことをいきなり受け入れられるはずもない。
だから逃げることが一番だ。
わざわざ狡猾な肉食獣の待つサバンナに毎日行く必要はない。
そして逃げても教育を受け入れられることが肝要だとおもう。
そして世の中がすべて「お前は何にも悪くない」と承認すること。
その文化が必要だと思う。
窃盗にあった人に「お前が無用心だから悪いのだ」
と責め立てているのが今の文化。
盗んだやつが悪いに決まっている。
「いじめた子が悪い。100%。1000%!」
こう親と世の中に言われ続けたならば
すべてではないが、いじめ殺される悲劇は減って行くはずだ。
いじめられていると相談できるし、逃げられる。
こんなふうになりたいと世間におもう。
そしていじめられっこに。
いじめられてもやり返さない。
それはかっこいいこと。
暴力に暴力を返すよりも。カッコいい。
傷つけられる痛みを誰より知っているからだ。
ガマンして親に言えない子も、優しいいい子だ。
親に心配かけまいと、小さな体で戦っているのだ。
よく頑張った。本当によく頑張った。
でも逃げていい、心配かけていい。
それよりも殺されないことだ。それが最高の親孝行だ。
いじめられた経験は君の心に大きな傷をつけてしまうかもしれない。
眠れない夜も、突然息が詰まる時も何度もあるかもしれない。
それでも、かならず生き抜いたことが誇りになる日が来る。
悪意の矢の雨をくぐり抜けて、走り抜けて、私は生きているのだと。
本当に強いのは自分の方だったと。
誇りに思える日がくる。
子どもたちの幸福を祈って。
studio_comet at 19:43│Comments(0)│TrackBack(0)│